人間失格

小説を読んだので、映画をレンタルしました。今日からまた小説を読みます…。


監督さんは、原作の既読率はどれくらいと想定してるんだろ〜。主役に斗真くんを起用した時点である程度の低さは予想出来たよね多分。公開時に鑑賞した友人二人(原作未読)が「難しかった…」って言ってたから勇気が出なかったんだけど(笑)、小説を読んでストーリーをちょっとでも知ってから映画を見た方が付いていけると感じた。思いのほか太宰治読めたし*1


もう少し描写があった方が理解しやすかったかなぁと思うのが、他人と距離を保つためにおどけるって対人恐怖症*2のようなところが物心付いたときからあるのと、大家族の長男ではなく末っ子で、今みたいに末っ子が愛される時代じゃない・家を継ぐ長男でないと可愛がられない時代に生まれ育ってるってのがあれば。人と関わり好かれれば好かれるほど追い詰められる葉蔵の心情が出るのかな。意志の弱い色魔にしか見えないのかわいそうや…。それでもダメ男を超えたダメ男なんだけど…(笑)。
斗真くんはどうしたって陽の子で、SHOCKと同じように悲壮感があまり漂わないと思うんだけど、無自覚に事態が悪化してて気付いたら破滅してる様は振り幅が必要だから良いのかも?とりあえず破綻するたびに斗真くんが人なつっこく可愛くなるので不思議。そのあとは絶望が待ってるんだけどねー。

*1:悪いハードル上げすぎた、ってか金閣寺三島由紀夫が難しく感じたからさぁ。

*2:これ、日本人特有の病気らしいですね。